2008年11月 エコクッキングレシピ試食会
「アマゾンの森と子供を育てるエコ・クッキングレシピプロジェクト」
2008年4月にスタートした「アマゾンの森と子供を育てるエコ・クッキングレシピプロジェクト」では、ペルーアマゾン伝統のグリーンナッツを環境に配慮した「アグロフォレストリー」方式で生産し、オイルを絞ったあとに残るおから状の「トルタ」を食材として有効活用し、地域の人々、とりわけ貧困層の子供たちの栄養改善に役立てることを目標に、現地NGOと共同で活動を行っています。
グリーンナッツは、日本の食材に喩えるならどんぐりのような存在で、先住民の時代から食材として利用されては来ましたが、特に都市部では生活様式の近代化 に伴い、日々の食卓からは忘れ去られていましたが、大豆に匹敵する豊富な植物タンパクに加えてすべての必須アミノ酸を含むなど、特に育ち盛りの子供の栄養 補強において高い機能性を持つことが明らかとなったため、学校給食として復活させることをプロジェクトの上位目標として設定しました。
子供達が食べやすいよう、地域の伝統料理等と組み合わせ「古くて新しい伝統料理」のレシピを44種類考案しました。その中から15種類の料理を作り、プカルパ市ヴィジャエルサルバトール小学校の3年1組の子供達に試食してもらいました。

教室の外からは他のクラスの子供達の視線が・・・
プカルパからの便り
アルコイリス理事 望月昭宏
試食会を企画したホストとして、試食会風景をゆっくりと、そして出来ればもっときちんと撮影したかったのですが、実はワケあって、そう上手くいきませんでした。その理由とは・・・皆が食べている間にテレビ局とラジオ局の取材に応じる羽目になり・・・、学校側の意欲の現れはすごく嬉しかったのですが、事前に全く聞かされていなかった私は大あらわ。日本のNPOがプカルパで活動しているということに対して、マスコミの関心は異常な高さ。テレビ局とラジオ局がマイクを持って私を取り囲むという羽目に。少々大袈裟に表現すると、決勝ゴールを決めた選手に対するヒーローインタビューのような一幕でした。マスコミには、「ちょっと待ってね」、「はい順番順番」、「児童へのアテンドが先だから君達はそれまで待ってて、もちろん試食してもらっていいからね」などと言いながらの大騒動でした。そんな中でタイミングをみながらマスコミの応対をしつつ、横目でチラチラ試食会風景を・・・。気がつくと、準備したはずの料理が確実になくなりつつある!!児童の中にはお替りをする子供達も、そして来賓の人たちもそれにつられてか続いてお替り・・・。ヤバイ、全部食べきられてしまう!、写真がとれなくなる!!とりあえず、全種類、1皿づつ私のためにキープしておいて下さい!と、頼んでとっておいてもらいました。試食会が終わって無事アンケートも回収。それではゆっくりと撮影しながら、ご馳走になるかなと思っていると、教室の外から熱い視線がビシバシと・・・。実はこの試食会3年生の1クラスを対象にしたものなのですが、試食会の様子を外から伺っていた他学年の子供達が虎視眈々とお皿をみている。試食会は11時位からの開催でした。つまり試食会が終わったのはちょうどお昼ご飯の時間。いや~、威圧感たっぷりの沢山の大きな黒い瞳に押しつぶされた私は・・・。お昼ご飯をご馳走する代わりにテーブルセッティングのお手伝いをお願いし、手早く写真撮影を済ませると約束どおり、お昼を招待。私もちょっといいかなといって、パンを1つもらいました。児童、来賓、学校関係者、マスコミ関係者、協力メンバー、この試食会のために協力してくれた皆様には、すばらしいランチタイムとなったことでしょう。
試食会が終わり、調理に協力してくれたメンバーがおなかのいっぱいになった段階で、今日の料理のレシピを聞いて回ることに。レシピは事前に聞いていましたが、調理中は目が真剣で、とてもではないですが私が納得するまで、細かくシツコク作り方を聞ける雰囲気ではありません。その作業も機械的に片付くはずもなく、あっちに脱線、こっちに脱線で、結局夕方近くになってやっと終了。
サッチャインチトルタという誰も使ったことのない素材をレシピに折込、それを子供達に気に入ってもらおうとするわけですから、試食会開催のための事前準備って、結構大変。でも、子供達の笑顔でそれまでの苦労は全てクリア。ふりかえってみると長く、そして慌しかった1日ですが、何か、気持ちはとても満たされた1日でした。
味の素 A I N 国際協力事業
主に開発途上国における「食・栄養・保健分野」の課題改善を通じてそこに暮らす人々の生活の質の向上実現を目的とした活動。
アルコイリスの「森と子供を育てるエコクッキングレシピプロジェクト」は、味の素AINの助成事業です。
「エコ・クッキング」は東京ガスの登録商標です。


