インカベリー(ゴールデンベリー)のふるさと

 「マチュピチュ」などプレ・コロニアル遺跡が周辺に多く残る世界遺産の街クスコは、標高3,300mのアンデス山中にあります。街の中心から東の方角に進むと、いつしか車窓の外は霧と雲に覆われた「熱帯雲霧林」に一変し、標高が下がるにつれ、うっそうとした熱帯のジャングルへと植物相が徐々に変化します。アマゾン大河の約60%は、クスコ周辺の熱帯雲霧林、そしてアンデス山脈の万年雪が源泉と考えられています。
 西に向かうと、万年雪を頂いた6,000m級のアンデスの山々を回り込む峠道は、グランドキャニオンに匹敵する巨大なクエンカ(渓谷)地帯へと通じ、谷底には乾燥した砂漠地帯が広がっています。アマゾンとアンデスの境界に位置するクスコの周辺には、このような壮大なクエンカ(渓谷)が点在し、山頂から谷底までの5,000mにも及ぶ標高差によって、乾燥した砂漠気候から高山気候、湿潤な熱帯気候がコンパクトなエリアに凝縮され、そこには多種多様で豊かなエコロジー(生態系)が内包されているのです。
 話題のスーパーフード「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。或は、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。」 (日本スーパーフード協会談)マカ、カニーワ、タルウィー、キヌア、アマランサス、紫トウモロコシ、ロコト、ヤーコン、キャッツクロー、サチャトマト、インカインチ、ルクマ、アルガロボ、ネイティブカカオ、カムカム、アサイ等々・・・アマゾンとアンデスの境界に位置するクスコ周辺の渓谷地帯の多種多様な生態系=エコ・クエンカは、先住民の時代から豊かなスーパーフードを提供し続け、優れた加工保存技術と共に、インカに象徴される優れた文化を彩り、人々の生活の質(QOL)を鮮やかに彩ってきました。

エコクエンカ産有機インカベリー

 クスコのエコ・クエンカ産スーパーフードの中でとりわけ今注目なのがインカベリーです。インカベリーは、ペルーアンデスの標高2,000m~3,300mの高山の自然環境に適した「アグアイマント」(学名:フィサリス・ペルビアーナ)と呼ばれる「食用ほおずき」の果実を乾燥させたドライフルーツです。この植物の栽培の起源は古く、遥かインカの時代に遡ります。インカベリーは多年生植物で高さ90cm~160cm程度まで成長し、毎月結実します。ビー玉程度の大きさの果実は、水分を多く含み、とてもジューシーで無数の小さな黄色がかった種子を含み、滑らかな表皮ときらめくようなオレンジ色の皮に包まれています。果実は、麦わら色の提灯のような繊細で薄い「がく」に包まれています。果実は完熟すると甘みが増し、ブドウの様な良い香りがしますが、がくに包まれたまま地面に落下します。落下した後も果実の熟度は増し、やがて緑から黄金のような黄色に変わります。昼と夜の寒暖の差が大きいエコ・クエンカ特有の気候と豊かな土壌が、果実の成長と成熟を促進し、糖度を高めます。

噛むほどに染み出る自然な甘みそして酸味

 スーパーフードの谷エコ・クエンカ産インカベリーの特徴は、優れた栄養成分に裏付けられた、香り高い甘みと歯ごたえです。噛めば噛むほど染み出てくる自然な甘み、そして酸味との絶妙なバランス。十分に熟成したインカベリーを、その特徴を知り尽くした職人達が、最適な温度条件の管理の下、芳醇な香りと甘みと酸味のバランス、そしてしっかりとした歯ごたえを引き出した状態を見極め、丹念に干し(乾燥)加工します。ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ミネラル、食物繊維等の栄養価値やβ-カロテン等の抗酸化成分が凝縮されたジューシーなエキスが噛めば噛むほどに出てくるのはこのためです。